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yama_STRAWBERRY GIN
香りの環
Review

STRAWBERRY GIN -the berry thought of you-

苺500ml37%

ストロベリージンは、苺を二度浸した淡いピンクの一本。香りと味、37%の飲み心地、お湯割りのおいしさまで正直にレビューします。

 公開

蒸留所Distillery

YAMATOUMI farm & distill長野県 / 情報なし
蒸留所の詳細

スペックSpecs

容量
500 ml
度数
37 %
価格
¥7,700
味の方向性
フルーティー

容量と価格はレビュー時点のものです。

味わいAroma ring

12345フローラル3フルーティー4スパイシー2ハーブ4ビター1スイート3
フローラル3
フルーティー4
スパイシー2
ハーブ4
ビター1
スイート3

上から時計回りに フローラル → フルーティー → スパイシー → ハーブ → ビター → スイート。外側ほど強く、5 が最大です。

ボタニカルBotanicals

ジュニパーベリー苺

販売店Where to buy

全国酒販店オンラインバー飲食店

レビューTasting notes

「ストロベリージン」と聞いて、甘いリキュールを思い浮かべませんでしたか。じつはこれ、長野の小さな蒸溜所が造るクラフトジンなんです。グラスに注ぐと、液体はうっすらとピンク色。苺を二度も漬け込んだ結果なんですよね。この記事では、香りと味わいをじっくり紹介します。さらに37%という度数の飲み心地、いちばんのおすすめの飲み方まで。

まずはボトルから(第一印象)

yama_STRAWBERRY GIN

ボトルを手に取って、まず目がいくのが液体の色。透明でもなく、真っ赤でもない。うっすらと差したピンクが、光に透けます。しかもこれ、着色ではないんですよ。

蒸溜所のページには、収穫から蒸留、瓶詰め、ラベル貼りまですべて手作業だと書かれています。だから多少のズレやブレはある。とはいえ、そこがいいんですよね。工業製品にはない体温が、ボトルから伝わってきます。

では、この色はどうやって生まれたのか。つづいて、造りの中身をのぞいてみます。

ストロベリージンの一番の魅力

このジンの面白さは、ひとことで言うと「枠からはみ出していること」。造っているのは、長野県信濃町のYAMATOUMI farm & distillです。野尻湖のほとりにある、築145年の古民家をリノベーションした蒸溜所なんですよ。

ここのすごいところは、原料から自分たちで育てていること。耕作放棄地を自ら開墾して、約20種類のハーブや花を栽培しています。つまり畑からボトルまで地続きなんです。これ、けっこう驚きですよね。

苺を二度浸ける、手間のかかる造り

造り方が、また独特なんです。まず苺をベーススピリッツに漬け込んで蒸留します。次にそこへ、レギュラーのYAMATOUMI GIN 15thバッチをブレンド。そして最後に、もう一度苺を浸けています。

あの淡いピンクは、この最後のひと手間から生まれた色。だから着色料ではないんですよね。ちなみにベーススピリッツも変わっていて、麦焼酎とかす取り焼酎を使っています。和のスピリッツが土台にあるぶん、口当たりがやわらかいんです。

苺は、嬬恋村の兄妹が育てたもの

使われている苺は、群馬県嬬恋村の農家「cultivate」さんが育てた「SUMMER OF LOVE」という品種。この苺について、造り手さんが書いていた一文がすごくいいんです。

あの気持ち良さでおいしくない作物なんかできるわけないです。

毎年、苺を届けてくれる宮崎兄妹に会うのが楽しみだと。今年はご家族が増えて、もっと気持ちよかったと。人柄が味になると本気で信じている人が造っているわけです。この一本、ちょっと飲みたくなりませんか。

「これはジンなのか」と造り手が問う

そしてなにより印象的なのが、公式ページの最後の一節。今回はかなりジンっぽく造ったつもりだけれど、果たしてこれはジンなのか。ジュニパーベリーのパンチも弱いし、判断は皆様にお任せしたい——。

自分の商品を、こんなふうに正直に手放せる造り手はなかなかいません。要するに、ジャンルより中身を優先しているということ。そこがこの蒸溜所らしさなんですよね。

では、中身のボタニカルはどうなっているのでしょうか。

使われているボタニカル

ボタニカル(=風味づけに使うハーブや植物素材)は、全21種。公式に名前が出ているのは苺とジュニパーベリー(=ジンの香りの核になる実)の2つだけなんです。

残りは非公開。だからここでは、憶測で品目を並べるのはやめておきます。ただ、ブレンド元になったレギュラーのYAMATOUMI GINには、ホーリーバジルなど自家栽培のハーブが使われているんですよ。この記事のストロベリージンにも、その香りの土台が引き継がれています。

ちなみに造り手さんいわく、今回は昨年よりハーバルさが際立っている仕上がりとのこと。そして寝かせるほど苺が前に出てくるそうです。つまり、買ってすぐ飲むか、しばらく置くかで表情が変わる一本。2本買って飲み比べるのも楽しそうですよね。

ストロベリージンの香りと味わい

グラスに注いだ瞬間

栓を抜いた瞬間、思っていたのと違う香りが来ました。甘い苺、ではないんです。すーっと青いハーブの香りが先に立ちのぼります。その奥に、ジャムではなく摘みたての苺のような香りがふわっと。

グラスを回すと、香りが少し開きます。ジュニパーは、たしかに控えめ。だからジンらしい針葉樹の鋭さを期待すると、肩透かしかもしれません。けれども、そのぶん果実とハーブがのびのびしているんですよね。

ひと口飲んでみると

口当たりは、驚くほどやわらかい。37%という度数のおかげですね。アルコールの刺すような刺激がほとんどありません。だからストレートでもするっと入ってきます。

中盤で苺がじんわり広がります。とはいえ、甘ったるさはゼロ。糖を足していないぶん、果実の輪郭だけが残る感じなんです。そして余韻は、意外なほどハーバル。最後にすっと青さが立って、口の中がさっぱりします。

この味わい、どう飲むのがいちばんおいしいのでしょうか。

おすすめの飲み方とどんな日に

結論から先に。いちばんのおすすめはお湯割りです。これ、造り手さん自身も推している飲み方なんですよ。

理由は、香りの立ち方。温めると苺とハーブがぶわっと開くんです。しかも37%と度数が低めですから、お湯で割っても香りが消えません。寒い夜のストーブの前や、こたつでちびちび。そんな時間にぴったりなんですよね。

シーン別のおすすめ

  • お湯割り:香りが最大に開く。寒い夜、暖房の前で
  • ソーダ割り:香りが弾ける。食前や、休日の昼下がりに
  • オンザロック:溶けるほど表情が変わる。ゆっくり飲む夜に
  • ストレート:口当たりのやわらかさを味わうなら

あなたはどっち派ですか。温めるか、冷やすか。ちなみに公式では、前割りしてからお燗するという贅沢な飲み方も紹介されていました。時間に余裕がある日に、試してみたい飲み方です。

では、いわゆる普通のジンとは何が違うのでしょうか。

似た系統のジンとの違い

比較の相手は、一般的なロンドンドライジン。ざっくり並べると、こんな感じです。

項目この一本一般的なロンドンドライジン
味の方向性フルーティードライ
度数の目安37%40〜47%
ジュニパー感控えめしっかり
液色淡いピンク無色透明
得意な飲み方お湯割り・ソーダジントニック・マティーニ

いちばんの違いは、やはりジュニパーの主張。しかしこれは優劣の話ではありません。キリッとしたジントニックが飲みたい日には、たしかに向いていない。一方で、香りをゆっくり味わいたい夜には、これ以上ないくらいはまるんですよね。

気になった方のために、買える場所もまとめておきます。

ストロベリージンはどこで買える?

じつはこの蒸溜所、公式オンラインショップをまだ開設していません。理由がまたいいんです。酒販店や飲食店とのつながりこそが核だから、まずはお店を訪ねてほしい、と公式サイトに書かれています。

ですから基本は、全国の取扱酒販店やバーで探すかたちになります。公式サイトには北海道から沖縄までのお店一覧が載っていますよ。一部のお店は自社のオンラインショップも持っています。

ただし今回のバッチは500本のみ。見つけたら、迷っている時間はなさそうです。容量・価格はお店によって案内が異なりますので、購入前にご確認ください。

まとめ

ストロベリージンは、甘いお酒ではありませんでした。苺の香りと自家栽培ハーブが同居した、青くて瑞々しい一本。しかも37%という度数が、その香りをやさしく届けてくれます。

ジンらしさを求めると、たしかに物足りないかもしれません。けれども造り手自身が「これはジンなのか」と問うているわけですから、そこは気にしなくていいんです。おいしければ、それで最高ですよね。

こんな人にとくにおすすめです。

  • ジンの度数が強すぎると感じている人
  • 甘くないフルーツのお酒を探している人
  • 寒い夜に、あたたかいお酒でほっとしたい人
  • 造り手の顔が見えるお酒が好きな人

🍸 飲んでみたい方 → 公式サイトの取扱酒販店一覧へ
🏠 蒸溜所を知りたい方 → 蒸溜所紹介記事へ
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では、またの記事でお会いしましょー!
さあ、かんぱーい!

( About )

難しく考えなくていい。
おいしければ、それで最高。

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