
JIN7 series01
JIN7 01は、出荷量4%の希少柑橘・辺塚だいだいが主役のクラフトジン。香りと味わい、47度の飲み心地、公式おすすめの飲み方までレビューします
公開
蒸留所Distillery
スペックSpecs
容量と価格はレビュー時点のものです。
味わいAroma ring
ボタニカルBotanicals
販売店Where to buy
レビューTasting notes
JIN7 01の主役は、出荷量のわずか4%しかない柑橘です。名前は辺塚だいだい。収穫は年に一度、10月の初旬だけなんですよね。しかもジンの構成比は、柑橘が55%。つまり、ほぼ柑橘でできたジンなんです。この記事では香りと味わいを紹介します。さらに47度の飲み心地、公式おすすめの飲み方まで。
まずはボトルから(第一印象)

ボトルには、衣類につけるようなタグが下がっています。じつはここに成分が書かれているんですよ。デザインの由来は、蔵の起源である大山呉服店。
そう、この蔵はもともと呉服屋なんです。創業は明治8年、つまり1875年。150年前の商売が、ジンのボトルにちゃんと残っているわけですね。ちなみに化粧箱付きなので、贈り物にも向いています。
では、その主役である柑橘の話をしましょう。
JIN7 01の一番の魅力
この一本の魅力は、柑橘への振り切り方です。ふつうのジンなら、ここまで一つの素材に寄せません。しかしJIN7 01は、堂々と寄せています。
「だいだい」なのに、だいだいじゃない
キーボタニカルの辺塚だいだい(へつかだいだい)は、鹿児島の一部地域に古くから自生している固有の柑橘です。じつは名前に「だいだい」とついていますが、橙とは別の種類とされているんですよ。これ、知っていましたか。
ふつうの橙より小ぶりで、果皮は薄くなめらか。そして果汁が豊富です。香りは、だいだいというよりライムに近いと公式でも説明されています。
年に一度、10月初旬だけの収穫
この柑橘、とにかく手に入りにくいんです。収穫は年に一度、10月の初旬のみ。しかも「だいだい」全体の出荷量の4%にも満たないと、公式が農林水産省の統計を出典に説明しています。
さらに地理的表示保護制度(=産地と品質を国が守る制度)に登録されていて、JA鹿児島きもつきの基準を満たしたものだけが「辺塚だいだい」を名乗れます。つまり名前そのものが品質の証明になっているんですよね。
ベースは黒麹、ここが00との分かれ道
そしてもうひとつの見どころが、ベーススピリッツ。和甕(わがめ)で仕込んだ本格芋焼酎「薩摩の誉 黒麹」を使っています。
ここ、地味に大きな違いなんです。シリーズ00は白麹でしたから。黒麹はコクとキレが出やすいと言われていて、余韻の性格が変わってきます。同じ蔵の同じシリーズで、土台を組み替えているわけですね。
では、ボタニカルの中身を数字で見てみます。
使われているボタニカル
このシリーズのいいところは、ボタニカル(=風味づけに使うハーブや植物素材)の構成比が公開されていること。数字で見ると、狙いが一目でわかるんですよね。
| 要素 | 構成比 |
|---|---|
| 柑橘(辺塚だいだいなど) | 55% |
| ジュニパーベリー | 26% |
| ハーブ | 15% |
| スパイス | 4% |
柑橘が55%で過半数。ジュニパーベリー(=ジンの香りの核になる実)は26%です。ちなみにシリーズ00は柑橘40%でしたから、こちらのほうがぐっと柑橘寄りなんですよ。
ハーブとスパイスの中身は非公開。だからここでは、憶測で品目を並べません。では、実際に注いでみます。
JIN7 01の香りと味わい
グラスに注いだ瞬間
栓を開けた瞬間、青いライムのような香りがぱっと広がります。柚子でもレモンでもない。もっと鋭くて、少し青みのある香りなんですよね。
そのうしろに、甘くフルーティーな層があります。公式も「爽やかなライムと甘くフルーティーな香り」と説明していて、まさにそのとおり。柑橘55%の説得力を、鼻で先に感じる感じです。
ひと口飲んでみると
47度ですから、当たりはしっかり。とはいえ口の中はすっきりしています。まず柑橘の酸が走って、次にハーブがじんわり広がる流れです。
そして最後に、芋の余韻。公式が「隠れた芋の余韻」と書いているとおりです。ただ黒麹のせいでしょうか、00より輪郭がくっきりしている印象なんですよね。甘さより、コクとキレが残ります。
正直に書くと、この芋の余韻は好みが分かれます。ロンドンドライジンのつもりだと驚くはず。しかし焼酎好きの方なら、むしろここが楽しいポイントになります。
この味わい、どう飲むのがいちばんおいしいのでしょうか。
おすすめの飲み方とどんな日に
公式が推しているのは、ライムをたっぷり絞ってトニックかソーダ。ここまではっきり書いてあるジン、めずらしいんですよ。
理由は、たぶん相乗効果です。辺塚だいだいの香りがライムに近いですから、生ライムを足すと輪郭がさらに立つ。だから初夏から夏にかけての夜に、これ以上ないくらい合うんですよね。
シーン別のおすすめ
- ジントニック+生ライム:公式イチオシ。暑い日の一杯目に
- ソーダ割り+生ライム:すっきり。食事と一緒に
- ロック:柑橘から芋への流れを追える。ゆっくり飲む夜に
- ストレート:47度を確かめたい人へ。少量で
ちなみに販売店の紹介では、辺塚だいだいソーダで割る飲み方も挙げられていました。同じ柑橘で重ねる、贅沢な一杯ですね。合わせる料理なら、白身魚のカルパッチョや揚げ物あたりがよく合います。
では、同じシリーズの00との違いも整理しておきます。
シリーズ00との違い
| 項目 | series 01 | series 00 |
|---|---|---|
| キー素材 | 辺塚だいだい | 芳樟・木頭柚子 |
| ベースの麹 | 黒麹 | 白麹 |
| 柑橘の構成比 | 55% | 40% |
| 香りの印象 | ライム寄りで鋭い | 柚子とハーブで丸い |
| 公式の推し方 | ライム+トニック | まずはロック |
いちばんの違いは、柑橘の性格です。しかしこれは優劣ではありません。ハーブの複雑さを味わいたいなら00。柑橘のキレを楽しみたいなら01、という選び方になりますね。
気になった方のために、買える場所もまとめておきます。
JIN7 01はどこで買える?
入手先は、まず公式オンラインストア。加えて焼酎専門店や鹿児島の地酒店、大手の通販サイトでも扱われています。
ありがたいのが、こちらにも60mlのミニボトルがあること。00と飲み比べたいときに便利なんですよね。700mlのフルボトルは4,000円台で、化粧箱付き。変動しますので、購入前にご確認ください。
まとめ
JIN7 01は、希少な柑橘に全力で寄せたジンでした。年に一度、10月初旬しか穫れない辺塚だいだい。それを構成比55%まで使い切っています。だから香りが最初から最後まで柑橘なんですよね。
それでいて、黒麹の芋焼酎という土台は隠さない。地元をそのまま出す姿勢は、このシリーズに一貫しています。おいしければ、それで最高ですよね。
こんな人にとくにおすすめです。
- ライム系のさっぱりしたジンが好きな人
- 珍しい国産の素材に惹かれる人
- ジントニックをよく作る人
- 焼酎の余韻を楽しめる人
🍸 飲んでみたい方 → 公式の商品ページへ
🏠 蒸溜所を知りたい方 → 蒸溜所紹介記事へ
📮 役に立った方 → SNSでシェア
では、またの記事でお会いしましょー!
さあ、かんぱーい!
