本文へスキップ
JIN7 series 00
香りの環
Review

JIN7 series 00

木頭ゆず芳樟700ml47%

JIN7 00は、指宿の焼酎蔵が造る芋焼酎ベースのクラフトジン。希少ハーブ芳樟と木頭柚子の香り、47度の飲み心地、飲み方までレビューします。

 公開

蒸留所Distillery

大山甚七商店鹿児島県 / 見学可
蒸留所の詳細

スペックSpecs

容量
700 ml
度数
47 %
価格
¥4,000
味の方向性
シトラス

容量と価格はレビュー時点のものです。

味わいAroma ring

12345フローラル3フルーティー3スパイシー2ハーブ4ビター2スイート3
フローラル3
フルーティー3
スパイシー2
ハーブ4
ビター2
スイート3

上から時計回りに フローラル → フルーティー → スパイシー → ハーブ → ビター → スイート。外側ほど強く、5 が最大です。

ボタニカルBotanicals

ジュニパーベリー木頭ゆず芳樟

販売店Where to buy

公式ストア全国酒販店オンライン飲食店

レビューTasting notes

JIN7 00は、ジンなのに最後だけ焼酎の顔をします。造っているのは、鹿児島・指宿の焼酎蔵。ベースが芋焼酎ですから、当然といえば当然なんですよね。しかも香りづけには、日本最古のハーブ農園の希少ハーブを使っています。この記事では香りと味わいを紹介します。さらに47度の飲み心地、おすすめの飲み方まで。

まずはボトルから(第一印象)

ボトルで気になるのが、下げられたタグ。これ、意味があるんですよ。じつは大山甚七商店の起源は、大山呉服店という呉服屋なんです。

そのルーツをデザインに込めたのが、あのタグ。反物につける値札のイメージですね。創業は明治8年、つまり1875年。150年の歴史が、ラベルの外側にちょこんと下がっているわけです。

では、呉服屋から始まった蔵がなぜジンを造ったのでしょうか。

JIN7 00の一番の魅力

この一本の魅力は、徹底した「指宿しばり」にあります。ベースも、柑橘も、ハーブも。ぜんぶ地元で完結させているんですよね。

「日本のハワイ」で、和甕を守る蔵

蔵があるのは、薩摩半島の最南端・指宿市宮ヶ浜。暖流の影響で平均気温は19度あり、ソテツが自生する土地です。だから「日本のハワイ」とも呼ばれているんですよ。

ここで大山甚七商店は、和甕(わがめ)仕込みという手のかかる方法で焼酎を造り続けています。タンクではなく、土に埋めた甕で発酵させるやり方ですね。効率だけを考えたら、まず選ばない方法です。

ベースは、地元で親しまれてきた芋焼酎

そのベーススピリッツが、本格芋焼酎「薩摩の誉 白麹」。長年、指宿で日常的に飲まれてきたお酒です。ここがこの一本の運命を決めています。

だって、ジンのベースに芋焼酎ですよ。ふつうはクセが強すぎて、香りづけが負けます。しかし、あえてそこを隠さない。芋の余韻を「特徴」として掲げているんです。

日本でここにしかない、希少ハーブ

香りづけの主役は芳樟(ほうしょう)。日本最古のハーブ農園である開聞山麓香料園のフレッシュオーガニックハーブです。しかもこの芳樟、日本国内では香料園でしか栽培されていないんですよ。

クスノキの仲間で、やわらかく甘い樹木の香りが出ると言われています。これ、けっこう驚きですよね。日本に一か所しかない畑の香りが、瓶に入っているわけですから。

加えて柑橘は、指宿産の木頭柚子をふんだんに。つまり地元の焼酎に、地元の柚子と、地元でしか採れないハーブ。すべて指宿から半径わずかな範囲で組み上げられているんです。

では、ボタニカルの中身を数字で見てみます。

使われているボタニカル

じつはこの一本、めずらしくボタニカルの構成比が公開されています。ボタニカル(=風味づけに使うハーブや植物素材)の内訳が数字で見られるジンって、あまりないんですよね。

要素構成比
柑橘(木頭柚子など)40%
ジュニパーベリー28%
ハーブ113%
ハーブ213%
スパイス6%

いちばん多いのが柑橘の40%。ジュニパーベリー(=ジンの香りの核になる実)は28%です。つまり数字の上では、これは柚子が主役のジンということになりますね。

ちなみにハーブ1・ハーブ2の中身は非公開。公式に名前が出ているのは芳樟だけですから、ここでは憶測を並べません。では、実際に注いでみます。

JIN7 00の香りと味わい

グラスに注いだ瞬間

最初に来るのは、柚子の青い香り。木頭柚子の皮をむいたときの、あのすっとした感じです。構成比40%は伊達じゃないんですよね。

そのうしろから、やわらかい樹木のような甘い香りがふわっと。これが芳樟でしょうね。ハーブといっても、ミントのような鋭さではありません。もっと丸くて落ち着いた香りです。

ひと口飲んでみると

47度ですから、当たりはしっかりあります。とはいえ、痛いアルコール感ではありません。口の中でまず柑橘が広がって、次にハーブがじんわり。

そして最後。ここで芋がやってきます。公式が「隠れた芋の余韻」と書いているとおりです。ふわっと甘くて、ちょっと土っぽい。まぎれもなく芋焼酎の余韻なんですよね。

ここは正直に書いておきます。この芋感、好みが分かれます。ロンドンドライジンのつもりで飲むと、たぶん驚きます。しかし焼酎が好きな人には、たまらないはずなんです。

この味わい、どう飲むのがいちばんおいしいのでしょうか。

おすすめの飲み方とどんな日に

公式がまず推しているのはロックです。理由は素直で、この一本の風味をそのまま確かめられるから。

じつは氷が溶けるにつれて、表情が変わっていくんですよ。最初は柚子がきりっと立ちます。だんだんぬるくなると、芋の甘みが前に出てくる。一杯で二度おいしい飲み方なんですよね。

シーン別のおすすめ

  • ロック:まずはこれ。温度で変わる表情を追う夜に
  • ソーダ割り:すっきりして食事に合う。和食と一緒に
  • ジントニック:甘みで柚子がふくらむ。休日の昼下がりに

あなたはどっち派ですか。ロックで芋まで味わうか、ソーダで柚子だけ楽しむか。合わせる料理なら、刺身や煮物あたり。和食との相性がとてもいいんです。

では、ほかのジンとの違いも整理しておきます。

似た系統のジンとの違い

項目この一本一般的なロンドンドライジン
味の方向性シトラスドライ
ベース本格芋焼酎グレーンスピリッツ
度数47度40〜47%
余韻芋の甘みと土の香りジュニパーのキレ
得意な飲み方ロック・ソーダ割りジントニック・マティーニ

いちばんの違いは、やはり余韻です。しかしこれは優劣ではありません。カクテルの土台にするなら、ロンドンドライのほうが素直。一方で和食と合わせる一杯を探しているなら、こちらが強いんですよね。

気になった方のために、買える場所もまとめておきます。

JIN7 00はどこで買える?

入手先は、まず公式オンラインストア。加えて焼酎専門店やジン専門店、大手の通販サイトでも扱われています。比較的、見つけやすい一本なんですよね。

ありがたいのが、60mlのミニボトルがあること。好みが分かれるタイプですから、まず小さいサイズで試せるのは安心です。700mlのフルボトルは4,000円台。変動しますので、購入前にご確認ください。

ちなみに蔵では見学の予約も受け付けています。指宿に行く機会があれば、のぞいてみるのも楽しそうです。

まとめ

JIN7 00は、地元を隠さないジンでした。柑橘40%という設計で柚子を主役にしながら、最後にちゃんと芋が出てくる。そこを消さなかったのが、この一本の個性なんですよね。

ジンらしいキレを求める人には、たしかに向いていません。けれども焼酎が好きなら、これほど楽しい一本もないはずです。おいしければ、それで最高ですよね。

こんな人にとくにおすすめです。

  • 芋焼酎が好きな人
  • 和食と合わせるお酒を探している人
  • 柚子の香りが好きな人
  • ロックでゆっくり飲むのが好きな人

🍸 飲んでみたい方 → 公式の商品ページへ
🏠 蒸溜所を知りたい方 → 蒸溜所紹介記事へ
📮 役に立った方 → SNSでシェア

では、またの記事でお会いしましょー!
さあ、かんぱーい!

( About )

難しく考えなくていい。
おいしければ、それで最高。

クラフトジンの世界を、もっと身近に。無限に広がる香りの地図を広げ、あなただけの1本を。

このサイトは、専門家ではない一人の愛好家が「知る → 選ぶ → 訪ねる」をひとつながりにするために作っています。記事で学び、香りの地図で選び、蒸留所や店へ足を運ぶ。そのきっかけになれば嬉しいです。

サイトについて →