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BEAR'S BOOK
香りの環
Review

BEAR'S BOOK

山椒お茶生姜700ml45%

BEAR'S BOOKは、熊本を直訳した名前の本格クラフトジン。柑橘や山椒の香り、45%の飲み心地、ジントニックのおいしさまでレビューします。

 公開

蒸留所Distillery

高橋酒造株式会社熊本県 / 情報なし
蒸留所の詳細

スペックSpecs

容量
700 ml
度数
45 %
価格
¥4,180
味の方向性
ドライ

容量と価格はレビュー時点のものです。

味わいAroma ring

12345フローラル2フルーティー3スパイシー4ハーブ3ビター3スイート2
フローラル2
フルーティー3
スパイシー4
ハーブ3
ビター3
スイート2

上から時計回りに フローラル → フルーティー → スパイシー → ハーブ → ビター → スイート。外側ほど強く、5 が最大です。

ボタニカルBotanicals

ジュニパーベリー山椒お茶生姜もみ殻

販売店Where to buy

公式ストア全国酒販店オンライン

レビューTasting notes

BEAR’S BOOK。名前は「熊本」を英語に直訳しただけ。ここまで遊んでおいて、中身はガチガチの本格派なんですよね。造ったのは、あの「白岳」の蔵。この記事では香りと味わいを紹介します。さらに45%の飲み心地、公式おすすめの飲み方まで。

まずはボトルから(第一印象)

ラベルにいるのは、1冊の本を広げたクマ。かわいいんですよ、これが。正直、お酒のラベルらしくありません。

でも、ちゃんと意味があるんです。熊=BEAR、本=BOOK。そう、熊本を漢字のまま直訳したネーミングなんですよね。商品コンセプトは『飲む物語』。ラベルからもう、物語が始まっています。

では、その物語の中身を開いてみます。

BEAR’S BOOKの一番の魅力

この一本の魅力は、遊び心と本気が同じ量だけ入っていること。ラベルはかわいいのに、造りはまったく甘くないんです。

「白岳」の蔵が、4年かけて造った

造っているのは、熊本県人吉市の高橋酒造。米焼酎「白岳」「しろ」でおなじみのメーカーです。創業は明治33年、つまり1900年。120年以上の歴史があります。

その蔵の若い蒸留家たちが立ち上げたブランドが「T’s CRAFT」。「世界に通用するお酒を造る」という夢から、2016年にジンの開発をスタートしました。完成まで、4年。開発者は本場ヨーロッパでジン造りの基本も学んでいます。

米焼酎の蔵が、米焼酎を使わなかった理由

ここが、いちばんしびれるポイントなんです。米焼酎メーカーなのに、ベースに米焼酎を使っていません。選んだのはニュートラルなスピリッツ、つまりクセのない中立な蒸留酒です。

本場のジンをリスペクトするなら、そこは譲れなかったのでしょうね。しかし、それだと蔵の個性が消えてしまいます。だから彼らはどうしたか。

ボタニカルに米のもみ殻を選んだんです。監修したバーテンダーの隅田耕一郎さんは、米焼酎メーカーとしてのアイデンティティーとエシカル消費への取り組み、と説明しています。捨てられる部分を、味の奥行きに変えた。これ、けっこう驚きますよね。

世界の審査でも評価されています

第三者の評価もしっかり付いてきています。International Taste Institute(=国際味覚審査機構)の優秀味覚賞・三ツ星、Ultimate Spirits Challenge 2021のファイナリスト。

そして2026年には、The San Francisco World Spirits Competitionでゴールドを獲得しています。熊本から世界へ、という目標がちゃんと形になっているんですよね。

では、そのボタニカルを見ていきます。

使われているボタニカル

ボタニカル(=風味づけに使うハーブや植物素材)は、熊本県産を中心に組まれています。公式が挙げているのは、次のとおり。

ボタニカル役割
ジュニパーベリージンの香りの核になる実
熊本県産の柑橘3種香りの土台。爽やかさを担当
茶葉和の香りと、きれいな渋み
生姜・山椒和のスパイス。ほどよいアクセント
米のもみ殻奥深いコクと上質感

注目は、やはり生姜と山椒。和のスパイスがアクセントになることで、ただの柑橘ジンにならないんですよね。つまり和と洋が何層にも重なる設計になっています。

ちなみに公式には「一部記載していないボタニカルもあります」との注記が。柑橘3種の品種も公開されていませんから、ここでは憶測を並べません。では、実際に注いでみます。

BEAR’S BOOKの香りと味わい

グラスに注いだ瞬間

最初に来るのは、まっすぐなジュニパーの香り。奇をてらっていません。本場のジンをリスペクトした、という言葉がそのまま香りになっている感じです。

そのあとから柑橘がふわっと立って、奥に茶葉の落ち着いた香りが控えます。公式は「森林浴をしているような」と表現していて、たしかにそんな印象なんですよね。

ひと口飲んでみると

45%ですから、当たりはしっかり。けれど口当たりは、思ったよりなめらかです。まず柑橘が広がって、中盤でじんわりコクが出てきます。

そして余韻に、山椒のぴりっとした感じ。これが意外と残るんですよ。生姜も効いていて、最後だけ和の顔になります。もみ殻由来と思われるふくよかなコクも、舌の上にうっすら残る印象です。

公式は「ほどよいアクセント」と書いていますが、山椒を強めに感じる人もいると思います。とはいえ、そこが退屈させない仕掛けなんですよね。開発者も「長く愛されるには飽きさせない工夫が大事」と語っています。

この味わい、どう飲むのがいちばんおいしいのでしょうか。

おすすめの飲み方とどんな日に

公式が推しているのは、カクテルの王道ジントニック。しかもレシピまで公開されていますよ。

大きめの氷を入れたグラスにジンを30ml、冷やしたトニックウォーターを120ml。軽くステアして、カットライムを搾って添えるだけ。これだけで、かなり本格的な一杯になるんですよね。

シーン別のおすすめ

  • ジントニック:公式イチオシ。まず一杯目はこれで
  • ジンソーダ:好みの柑橘を搾って。食事と一緒に
  • ジンモヒート:黒糖とミントで。暑い日の夕方に
  • ストレート:山椒の余韻まで追いたい夜に

そして合わせる料理が、じつは明確に示されています。開発者の高橋良輔さんいわく、エスニック料理、とくに辛みが強いものと相性抜群とのこと。グリーンカレーや麻婆豆腐と合わせる一杯、気になりますよね。

では、ほかのジンとの違いも整理しておきます。

似た系統のジンとの違い

項目この一本一般的なロンドンドライジン
味の方向性ドライドライ
ベースニュートラルスピリッツグレーンスピリッツ
度数45%40〜47%
和の要素茶葉・生姜・山椒・もみ殻基本的になし
得意な飲み方ジントニックジントニック・マティーニ

じつは土台の考え方は、かなり本場寄りです。しかし和のスパイスが入ることで、余韻だけが日本の顔になる。だから和食にもエスニックにも寄れるんですよね。

気になった方のために、買える場所もまとめておきます。

BEAR’S BOOKはどこで買える?

基本はブランドの公式オンラインショップです。発売当初は公式EC限定でしたから、いまも中心はここなんですよね。

加えて熊本のバーなど、飲めるお店もあります。化粧箱入りも選べるので、贈り物にしやすいのもうれしいところ。700mlで価格は4,000円台です。変動しますので、購入前にご確認ください。

ちなみに2023年には第2弾の「BEAR’S BOOK THE MAGIC」も登場しています。こちらはハーバル&フローラル路線なので、飲み比べも楽しそうです。

まとめ

BEAR’S BOOKは、遊び心の裏に本気が隠れたジンでした。度数は熊本県の市町村数、名前は熊本の直訳、ラベルはクマ。ここまでふざけておいて、中身は4年かけた本格ドライジンなんですよね。

なにより、米焼酎を使わないと決めたうえで、もみ殻で蔵の名残を残した判断がいい。筋を通しながら、自分も捨てない。おいしければ、それで最高ですよね。

こんな人にとくにおすすめです。

  • 王道のジントニックをおいしく作りたい人
  • エスニックや辛い料理が好きな人
  • 山椒や生姜の香りに惹かれる人
  • 贈り物になるクラフトジンを探している人

🍸 飲んでみたい方 → 公式の商品ページへ
🏠 蒸溜所を知りたい方 → 蒸溜所紹介記事へ
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では、またの記事でお会いしましょー!
さあ、かんぱーい!

( About )

難しく考えなくていい。
おいしければ、それで最高。

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